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本記事の後半がサンプルイメージになっていますが、日経SYSTEMSに掲載され評価の高かった特集記事の著者原稿を再編集したもので、読み応えはあると思います。若手IT技術系スタッフには特に有用な内容です。

当面は勝負ドキュメント作成の入門編の記事を前編と後編に分けて配信していきます。前編でお題を提示して、後半でそれに答える格好です。軌道に乗れば、その他の話題についても配信していきます。

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サンプルイメージ


【V1-02】So what? を受け入れてもらうために足場となるコンテキストを合わせる (前編)

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※本記事は日経SYSTEMS2018年5月号掲載記事の著者原稿を再構成したものです。

論理的でも結論に納得してくれるとは限らない

前回では、報告に対するレスポンスを的確で迅速なものにするコツとして、報告相手となる上司に対するSo what? を明示するテクニックを、事例を使って紹介した。今回は、はたして上司はその報告に納得してくれるかを検討する。本人が論理的で正しいと思っていても、納得してもらえないことは多い。それがなぜかについて理解しておくことが大切だ。

今回も、前回使ったのと同じ次の報告メッセージを用いる。

当社が開発担当したA社のシステム共通機能で先週末に不具合が発生した件です。本日の緊急招集でわかった状況を速報します。不具合を出していたのは、個別システムのベンダーが当社の共通機能を使用せず、独自実装した箇所であることがわかりました。よって、今回の不具合では、当社の担当部分に問題はなかったということになります。

ここでの論理構造は、根拠(Why so?) を示す第3文「不具合を出していたのは、個別システムのベンダーが当社の共通機能を使用せず、独自実装した箇所であることがわかりました。」 と、結論(So what?) を示す第4文「今回の不具合では、当社の担当部分に問題はなかったということになります。」によって構成されている。この論理に納得してもらえるかどうかは、実はこれだけで判断できない。

論理を扱うときに気をつけてほしいことがある。それは、論理的であるということは、形式の正しさだけに関わることであって、内容の正しさはまた別の話であるということだ。論理的であるということは、結論と根拠が揃った論理構造を持つという形式の話でしかない。その構造だけで内容が妥当かどうか判断できるのはごく限られた場合だけだ。実は論理の納得感を左右する要素は論理構造の外側にある。

窓と踏み台と足場のメタファー (WHSLモデル)

論理の妥当性を判断するために重要な役割を果たすのは、論理の前提や背景を示す部分だ。事例のメッセージでは第1文と第2文が該当する。ストラテジックライティングではこうした前提や背景のことをコンテキストと呼んでいる。

コンテキストと論理構造の関係を直感的に理解してもらうためにメタファー(たとえ)を使って、論理に納得してもらうことの意味を説明する。図1を見て欲しい。壁の高いところに窓があって、そのままでは届かないが、踏み台に乗ると窓から外が見えるという様子を表している。この踏み台が根拠で、窓から見える景色が結論である。つまり、新しい事実を根拠として使うことで、それまで気づいていなかった結論が得られるということを表現している。

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図1:与えられた踏み台で結論が見える

さらに、踏み台の下に示されている、階段状の足場で表しているのがコンテキストである。十分な足場がなければ、根拠だけでは結論に到達できないことを表している。筆者はこのメタファーを、上から順に登場する、のぞき窓 (window hole)、踏み台(stool)、足場(land)の頭文字を取って、WHSLモデルと呼んでいる。
(後半に続く)

後編は次週。次の媒体からどうぞ


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